受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 頌栄女子学院中学校

最後の6ヵ月をサピックスで乗り越えた

Y.Kさん お子さんの名前 Rさん

 わが子がサピックスに入室したのは6年生の夏期講習、本番まで残り半年、という時期でした。中学受験を決意してから約2年、塾には通わず習い事との両立を目指して通信教育で頑張ってきたものの、6月のサピックスオープンでは4科偏差値41という事態になってしまいました。
 ここに至って、サピックスにお世話になることを決意。7月の入室テストで合格すべく基礎の徹底に力を注ぎ、何とか入室基準をクリアしました。
 夏期講習からの入室で、最初はそのスピードと学習量に戸惑う中で、緊張感を維持するのに役立ったのは、日々の授業点でのクラス昇降でした。点数が悪いと下のクラスとなり、クラスでトップになると上のクラスの授業を受けることができる。このシステムで、クラスで最前列になった時、クラスが上がれた時の喜びは何ものにも代えがたいようで、本人が授業になんとか食らいつける原動力になっていたと思います。
 とはいえ、10月のサピックスオープンでは算数で偏差値32という史上最低値をたたき出し、中学受験からの撤退も検討するような事態に。しかし、本人の取り組み姿勢を見て「子どもを信じて待つしかない」と、親として腹を括るいい機会にもなりました。
 11月の初旬、土特で初めてクラスが昇級し、その時は1週で逆戻りしたものの、12月半ばには再度昇級することができ、それ以降本番までクラス内の席次をすこしずつ上げていきました。SS特訓も最初は末席だった席次を最後はクラス最前列まで上げていくなど、晩秋になって本人の目の色もようやく変わってきたようでした。でも、4回のサピックスオープンの平均は偏差値45で、第一志望校は合格可能性20%。本命校の頌栄ですら50%。志望校再検討の水準でしたが、本人の意思を尊重し、受験校はそのままでいくことに。
 冬期講習、正月特訓を経て、いよいよ本番。授業点や過去問の状況からいけると踏んだものの、まだ再現性が高くなかったのか、1日の頌栄は不合格。ショックもありましたが、1日午後校は合格したことで気持ちを立て直しました。5日の頌栄リベンジもすぐさま本人が決断。
 2月2日、本人のモチベーションを考慮して第一志望にチャレンジ。過去問よりひねった問題が出題され対応できなかったようでした。もっと早くサピックスにお世話になっていたら、と後悔した瞬間です。
 それでも、サピックスでお世話になっていた先生方に電話で励ましをいただき、5日の頌栄に再チャレンジ。面接後に学力試験の結果を聞いたところ「できた!」とのこと。翌朝まで非常に不安でしたが、合格をいただくことができました。
 6年になってから成績が急降下し、もうダメかと思った中学受験。それを本命校の合格まで6ヵ月で導いてくださったのはサピックスの力。本人にも、苦しくも良い経験になったかと思います。たった6ヵ月ではありましたが心から感謝しております。

 前の体験記 | 女子校目次に戻る | 次の体験記 

2024年度中学入試
受験体験記
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ