小学３年生の秋からサピックスには大変お世話になりました。思い起こせば運動が苦手な息子に何か熱中できることはないかと考えたとき、読書好きな息子なら楽しく勉強できるかもと思い入室テストをうけさせて頂いたのがサピックス生活を始めたきっかけです。入室時から国語得意、算数苦手の国語男子でした。決して優等生ではない息子ですが、サピックスの授業はとても楽しかったようで、帰宅後サピックスで教えて頂いたことをとても楽しそうに話してくれました。成績は２年半を通して上位から中位を行ったり来たりの状態でした。
　６年生になってから、志望校を早実、明大明治に決めて学校見学などにも行かせていただきました。息子は２校共とても気に入って、目標が明確になりました。サピックスオープンでは合格可能性80％が続き、早実のサピックスオープンでは総合一桁順位、国語全体一位の結果に驚きました。過去問の相性は早実の算数以外はとても良かったので、点数も安定していました。１月になり早実の算数を中心に対策を練り、１月受験も特待合格を頂き本番への日々を過ごしました。２月１日は晴天に恵まれ、息子もいつも通りリラックスした表情で試験会場に向かいました。算数以外はよくできたようで、やり切った表情になっていました。自宅に戻り、翌日の明大明治の試験に備えて理社の知識問題を復習して就寝しました。翌日２日は寒い中試験会場に向かいました。明大明治の校舎へ入っていく息子は振り向くことなく堂々と前を向いて歩いて行きました。本当に立派になった息子の姿を見て、涙腺が刺激されたのを今もはっきりと覚えています。
　当日夜８時30分過ぎ、まだ早いと思いながら当日結果がわかる明大明治の試験結果サイトへアクセスし結果検索。結果は合格！ 息子と妻に興奮して報告しました。冷静な息子と喜んでいる妻がとても対照的でした。翌３日の13時に早実の結果を家族で確認するも、結果は不合格。不合格の報告をサピックスへ連絡しました。教科担当の先生が息子と話して頂いた際、息子が淡々と自分が足りなかったところ、出来たところを報告しているのを聞いて、息子の成長を感じ、「サピックスで学ばせていただいてよかったと思いました。６年生の12月に息子からやる気を感じなくなって、「サピックスも受験もやめなさい」言った際に、「受験はやめてもサピックスはやめない」と言った息子は本当にサピックスが好きなんだと思います。サピックス中学があれば受験すると言い切った息子。早実が残念だった時に、サピックスの先生に恩返しできなかったこと、一緒に頑張った仲間と同じ中学に行けないことが最も悔しいと言った息子。
　今までこんなにも息子を成長させて頂いたサピックスに関わる皆様には本当に感謝しております。そして明大明治の合格を勝ち取った息子を全力で褒めたいと思います。これからの学校生活を思う存分楽しんで欲しいです。