「これほどの感動のフィナーレが待っていたなんて」、合格の連絡をした時に涙ながらに出た言葉でした。〝親子で歩む〟とはこういうことだったのかとわかった瞬間でもありました。４年生の夏「サピックスの入室テストを受けてみたい」と１年生から理数系の塾に通っていた息子が言い出したのがサピックス生活の始まりでした。入室前に５・６年生でやるテキストを事前に見せていただき、算数科の先生に基礎を大事にしていること、復習を重視し繰り返しやることで定着させるカリキュラムであることを教えていただきました。「ここなら間違いない」そう感じて息子の希望でクラス数の多い校舎に入りました。　
　テスト後のクラス昇降はサプライズとスリリングな体験の連続、やれば上がるしやらなければ下がる、これは顕著でした。どうやったら偏差値を上げられるかが常にテーマでした。10冊以上の中学受験本を読み、記憶を定着させるためのハウツー本を読み漁り、受験体験記を読みましたが、毎週の課題を取りこぼすことなく実直に取り組むことが一番の近道だったと思います。やり直すことの大切さに気づいてからは「間違いノート」を本人が作り、先生に提出することで成績は上がりました。６年生後半になると膨大な量をこなすため、親が間違いを拾い出しパソコンで打ち、オリジナルテキストを作り入試直前にそれを見直す、そんなサポートもしたのが今となっては良い思い出です。理科は冬期講習で持ち帰るテストにこれほど覚えていないのかと愕然とし、慌てて相談すると冬期講習にした基礎をしっかりとやり直せばまだ大丈夫と言っていただき徹底的に復習をしました。入試当日はピークに持っていけ、１月校も数校合格をいただけたのはこの復習があったからだと思います。算数はＳＳ専用の間違いノートを作り12・１月にまとめてやり、聖光の志望校対策プリントも全てこなし、質問教室にもたくさん通いました。直接聞くことでかなり定着したようでとことん付き合ってくれた先生には感謝の気持ちでいっぱいです。社会は好きな先生のクラスをキープしたいと隙間時間に家族でゲーム感覚で学び、クイズ形式で私が問題を出し解答者は夫と息子、ポイント制でお菓子を置きながら息抜きがてらに楽しい時間として学びました。これはかなり楽しかったと言っていたのでおすすめです。
　次に合格切符を手にするサピックスの保護者様、ジェットコースターに乗る準備と覚悟ができたらあとは子供の夢に乗るだけです。涙と笑い、思いがけない感動が待っています。先生達はいつも寄り添ってくださり、息子には的確に愛情あるエールを送り続けてくれました。志望校に迷い電話で相談した時には「僕たちは合格する力があると信じています。ご両親が信じないで誰が信じてあげるのですか」と私たち親の背中を押してくれた先生の言葉は忘れられません。サピックスが大好き、先生達が大好きな息子、とにかく大事に大事に育ててくれた全ての先生達に感謝です。クラス昇降はジェットコースターです。これはきっとほとんどの親達が味わうスリルと腹を括り、楽しむしかないと覚悟をしてください。きっと先輩パパママ達は同じ道を通り、悩みながら希望という道を見つけ出したと思います。次に合格する皆さまが感動の涙と喜びでいっぱいになる日が来ることを願っております。
　最後に、入室するきっかけとなった算数科の先生は最上位層を教えており、その先生の授業を受けたいからと頑張り続けたことが後に良い結果へと導かれたと思います。校舎が変わっても会いに行くほど家族皆が大好きな先生との出会いがあってこそ。このご恩は一生忘れることはないでしょう。全ての先生、スタッフの皆様ありがとうございました。