受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 開成中学校

受験を終え、教材で埋め尽くされた勉強部屋で思うこと

H.Nさん お子さんの名前 Nさん

 我が家はサピックスに7年間お世話になりました。息子がサピックスキッズに入室したのは5歳の時。土曜の午後、小さなリュックを背負った息子が夫と手を繋いで出かけて行った日が、昨日のことのように思い出されます。自然な流れでサピックス小学部へ。低学年のうちは受験を意識することなく学習を楽しむ習慣ができ、スイミングやサッカーも始めました。4年生になると週2回の通塾になり、周囲は受験モードに。中学受験の経験の無い私は驚きと焦りを感じたことを覚えています。5年生になり所属するサッカーチームで試合に出る機会が増え、サピックスのない日は朝から晩までサッカー漬けの日々。次第に成績も低迷し、さすがに勉強時間不足を痛感しました。特に国語の成績が安定しないため6年生の5月からはPRIVATOで国語をご指導いただくことに。質問教室が苦手な息子には大変大きな存在となりました。7月、夏期講習を前に勉強との両立は厳しいと本人がサッカーチームの休部を決断。そこから猛チャージが始まりました。夏期講習では毎週のように実施されるクラスの昇降が大きな励みになったようで、帰宅すると目を輝かせて授業やクラスメイトの様子を話すようになりました。後期の模試ラッシュのさなか、息子が「お腹が鳴って全く集中できなかった」と辛そうな様子。内科を受診するとウィルス感染とストレス症状とのこと。息子が自分を追い込んでいることがわかり、胸が締め付けられました。
 併願校選びには苦労しました。コロナが5類に移行したとはいえインフルエンザの懸念もぬぐえません。結局、関西の学校も含めできるだけ選択肢を広げることに。夫は中高の恩師から「本人の頑張りが一番だが、学校選択は親のアドバイスも重要。説明会ではどこもいいことを言うが、各校の特徴、カラーが計り知れると思う。合いそうな学校を薦めることが大切」とアドバイスをもらい、本当に多くの学校に足を運び、併願校を決めました。
 1月からスタートした入試は、毎回夫と息子が肩を並べて会場に向かいました。幼かった息子の背丈が夫とほぼ同じになり、ここまで辿り着けたことに感無量でした。夫と息子の後ろ姿が忘れられません。
 模試での開成合格可能性判定は最後まで思わしくありませんでした。しかしSS特訓、土曜志望校別特訓、特に冬期講習、正月特訓で徹底的に開成対策をしていただいたことに加え、1月初旬から連戦となった本番入試で実戦力が徐々に養われ、開成本番に開花できたのではないかと思っています。
 ここまで導いてくださったサピックス・PRIVATOの先生がた、そして裏方で支えてくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
 よく言われることですが、中学入試合格はスタートライン。今後はさらにいろいろな事にチャレンジし、中学高校生活を楽しんでほしいと、受験を終えてサピックスの教材で埋め尽くされた息子の部屋で願っております。

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