受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東海大学菅生高等学校中等部

2024年7月20日(土)

自然豊かなキャンパスで充実した指導体制の下、難関大学・医学部をめざす

 東京都あきる野市に広大なキャンパスを構える東海大学菅生高等学校中等部は、東海大学の提携校です。その東海大学は23学部62学科・専攻を擁する総合大学として知られ、医学部医学科のほか、航空パイロットの資格取得が可能な工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻、航海士や水族館の飼育員を養成する海洋学部などもあります。この日のオンライン説明会の冒頭、校長の布村浩二先生は内部進学のシステムについて「東海大学医学部医学科へは、東海大学系列校の生徒約5000名が受ける統一基礎学力テストで100位以内の成績であれば、推薦を受けられます」と述べました。

 中等部からの入学者は、東海大学への内部進学希望者を対象とした「一貫進学コース」か、東海大学医学部医学科への内部進学や国公立大学・難関私立大学への現役合格をめざす「医学・難関大コース」のいずれかに所属します。この日は主に医学・難関大コースの教育内容が説明されました。

 医学・難関大コースでは、キャリアガイダンスや大学訪問などを通じて、大学進学の意義について考えながら、基本的な学習方法からしっかりと身につけていきます。「一人ひとりの個性や目標に合った学習法や教材、時には塾選びについてもアドバイスがあります。計画的に学習することが難しい生徒には、まずどんな教材を使ったのか日記をつけるように指導し、自分の勉強法を客観視させるところからスタートします」と紹介されました。放課後はオンラインや対面での補習を実施して、学力の底上げを図っています。そして、高2で高校の学習範囲を終え、高3では大学入試に向けた演習を徹底的に行います。

 布村先生は、関西有数の進学校である東大寺学園での指導経験をもとに、「大学に合格するだけでなく、進学後も通用する力をつけ、さらにその後の人生を豊かなものにするためには、行事など生徒にみずから考えさせる機会を多く設けなければなりません。また、“本物”に触れて感性を磨く機会を与える必要もあります。自己分析に基づいて見通しを立てながら、自己肯定感を高めていくことも重要です」と話します。考える力を養う探究学習では、学校近くの里山に流れる川や、そこに生息するサンショウウオを題材に、さまざまな切り口で調査や研究を行います。

 また、同校は部活動も盛んで、東京ドーム1.2個分という広大なキャンパスを生かし、野球、サッカー、硬式テニス、チアダンス、吹奏楽などのクラブが活動しています。高校には都大会や全国大会で入賞するクラブも多く、目標達成に向けた意欲やコミュニケーション能力などを養う場となっています。

 入試についても説明がありました。2月1日午前・午後、2日午前、8日午前は、国語・算数の2科で実施されます。2日午後、4日午前、6日午前は、国語・算数の2科、またはいずれか1科で受験できます。出願の際に医学・難関大コースか一貫進学コースかを選択しますが、成績によってはスライド合格となります。入試での成績優秀者対象の奨学金制度もあります。

 最後に布村先生は、「自然に恵まれた広々とした環境で、生徒たちは学習とクラブ活動とを両立しています。ここから羽ばたき、豊かな人生が送れるよう全力でサポートする教職員がそろっていますので、ぜひオープンスクールにお越しいただき、その様子をご覧ください」と結びました。

イメージ写真 豊かな自然環境のもとで、主体性を持って学び、体験することが自己肯定感を高めます。そう、“好きなことをやり続ける”のが大切なのです

www.tokaisugao-jhs.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ