受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

十文字中学校

2024年6月19日(水)

主体的な学びと“自分たちで創る”学校生活で、未来を切り開く力を養う

 1922年に開校した文華高等女学校を起源とする十文字中学・高等学校は、100年を超える伝統と歴史を持つ女子進学校です。女性が教育を受けることが困難だった時代に、創設者の十文字ことは「学びたいと願う女性に教育の機会を与えるべき」という強い信念から、同校を設立しました。

 この日、あいさつに立った校長の横尾康治先生は、最初に、建学の精神と教育目標について説明しました。心身共に健やかで、社会的に自立した女性の育成をめざす同校では、「自分を鍛えることをやめない」という意味の「自彊不息(じきょうやまず)」という精神を大切に受け継いでいます。そして、この理念に基づいて考案された「自彊術体操」を創立以来、毎朝10分間行っています。

 次に、同校の教育目標「主体性の伸長」「基礎学力の徹底」「社会性の涵養」が紹介され、具体的な取り組みについて説明がありました。主体性を尊重していることの表れとしては、生徒会が中心となって進めた、通学用のリュックサックやスラックス、ポロシャツの導入があります。また、中3生との面談において、生徒に「中学の3年間で最も成長したと感じること」を聞くと、「主体性が身についた」という回答が約8割に上ったそうです。その背景として、横尾先生は「生徒たちが互いの価値観を共有できる環境づくりを大切にしているからでしょう」と述べました。

 続いて、入試広報部部長の綾部香先生が学校生活と学習プログラムを紹介しました。同校では「安心・安全な空間づくり」に注力し、生徒が昇降口を通過すると、その保護者に通知が届くICタグ「ツイタもん」、ウェブ上で出欠の連絡や配布物の閲覧ができる「BLEND」、欠席しても授業を視聴できるオンライン環境などを完備しています。また、クラブや生徒会などの課外活動も盛んで、生徒たちの主体性を伸ばす場となっています。学校生活では、生徒自身の力で状況を変えていく経験を積み重ね、2023年度からは、生徒会の主導によって校則の見直しも行われるようになりました。綾部先生は「身の回りの生活を良くしていく活動が未来のソーシャルチェンジャーを育てると信じています」と語りました。

 学習面においては、数学に個別最適化プログラム「J-PALM(Jumonji Personalized Active Learning Mathematics)」を取り入れています。自分自身で計画を立てて自立的に学び続ける「主体的学習者」の育成をめざしています。

 グローバル教育も重視しており、オーストラリア研修(中3)、アメリカ研修(中3~高2)、オーストラリア短期留学、1年間の単位認定留学などの、海外研修制度が充実しています。高校では多様な文化・価値観に触れる機会がさらに広がり、イギリスのオックスフォード大学で同年代と交流する、カンボジアで起業支援を行う、ルワンダと交流を深めるなどの、さまざまな取り組みにチャレンジする生徒がいます。また、学力・英語力が基準に達していれば、海外の大学をめざせるUPAA(海外協定大学推薦制度)にも加盟しています。

 最後に、広報部の松本高陽先生からは、2025年度入試に関する説明がありました。大きな変更点は、2月3日午後の「得意型」の科目が国語・算数・理科・社会のうち二つを選択する形式となり、前年度まで2月6日午前に実施されていた第5回入試は2月5日午後になります。

イメージ写真 広々とした茶室では、百人一首の大会や文化部の活動が行われています。このほか、コモンスペースやカフェテリア、約1200の席がある講堂など、各種の設備が整っています

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