受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

慶應義塾中等部

2024年6月7日(金)

自主性・自立心・個性を尊重し
みずから行動できる人間力を育む

 慶應義塾は1858年、福澤諭吉が藩命により江戸築地鉄砲洲の中津藩中屋敷内に開いた蘭学塾から始まりました。そんな長い歴史を持つ慶應義塾のなかで中等部は比較的新しく、戦後間もない1947年に開校しました。「自ら考え、自ら判断し、自ら行動して、その結果に責任を持てる、自立した個人を育む」という基本理念の下、「自立した個人を育む、自由な教育」を実践しています。

 SAPIX代々木ホールで行われたこの日の説明会は、サピックス教育事業本部本部長の広野雅明先生による入試解説からスタートしました。一次試験・二次試験の合格の目安となる偏差値や併願パターンなどを男女別に解説した広野先生は、「極端に難しい問題は出題されないものの、試験時間が他の上位校に比べて短く、問題量も少なくはありません。解くスピードと正確性を身につけて、まずは過去問を中心に取り組んでください」とアドバイスしました。

 続いて登壇した中等部部長の井上逸兵先生は、最初に「慶應義塾には小学校から高校まで、さまざまな学校があり、すべて付属校ではなく『一貫教育校』と呼ばれています。どの学校も慶應義塾の伝統を受け継ぎ、それぞれの創立の経緯や特徴は異なります」と説明しました。その一つである中等部の特徴としては、「共学校であることと、コミュニケーション力が高い生徒が多いこと」が挙げられました。これについて井上先生は「男女ともに仲が良く、中等部の同窓会には大勢の卒業生が集まります」と話しました。

 教育の3本柱に「学業」「校友会(部活動)」「学校行事」を掲げる同校では、学校生活のすべてにおいて人とのかかわりを通して体験することを大切にしています。こうした学びが、生徒たちのコミュニケーション力を伸ばす土壌となっています。

「べからず式」の禁止事項は最小限に
自由な校風のなかに規律を求める

 校則や制服がなく、自由が尊重される校風も特徴です。井上先生は「学校生活では『べからず式』の禁止事項を最小限にとどめていますが、生徒たちには規律が求められます。たとえば、襟のないTシャツなどを着て登校した生徒を見かけても頭ごなしに注意するのではなく、『その服装は授業を受けるのにふさわしいかな』などと語り掛け、生徒自身に考えさせています」と話しました。なお、式典がある日は基準服(制服)を着用することになっています。

 国際交流にも力を注いでおり、希望者を対象としたプログラムを設けています。夏期英国研修プログラム(中3対象)、春期英国研修プログラム(中2対象)があるほか、海外提携校からの研修生も受け入れています。1学期にはイオラニ校(アメリカ・ハワイ州)、2学期にはホカリル校(イギリス)の生徒が来校。中2・3生宅にホームステイをし、パートナーのクラスの授業に参加します。生徒にとっては、同世代の外国人と交流できる貴重な機会となっています。

 最後に井上先生は、「幼稚舎からの内部進学生と中等部からの入学生は、すぐになじみます。11月に行われる展覧会(文化祭)にご家族で足を運び、学校や生徒の雰囲気を確かめてみてください。同じ日に学校説明会もあるので、参考にしてほしい」と参加者にメッセージを送りました。

イメージ写真 慶應義塾大学三田キャンパスに隣接し、近くには綱町グラウンドがあります

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