受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

麗澤中学校

2024年6月11日(火)

「本物の叡智」を兼ね備えた次代の国際社会に貢献できる人材を育成

 麗澤中学・高等学校では、創立者の廣池千九郎が提唱した道徳科学「モラロジー」に基づく「知徳一体」の教育を基本理念とし、「心の力」を鍛える教育を最も大切にしています。大学、幼稚園を含めた全体の敷地面積は約41万㎡という広さで、290種・約1万5000本の樹木を有する緑豊かなキャンパスには、グラウンド、体育館、ゴルフ場(ショートコース)などの運動施設も充実しています。生徒たちは恵まれた環境のなかで学習や部活動に励み、近年では、難関大学への合格実績を着実に伸ばしています。

 説明会の冒頭、あいさつに立った校長の櫻井讓先生は、自分の目標・夢・志を明確化して、実現する道のりを描く「自分(ゆめ)プロジェクト」の体験型探究学習プログラム「イギリス研修」に触れながら、「中3生全員がイギリスで約2週間のホームステイを体験し、現地の同世代の子どもたちと交流します。自分の将来への動機づけ、世界で活躍するきっかけにもつながっています」と強調しました。また今年度からは、文部科学省の高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)の採択校に認定され、これまで以上に文理横断的な学習や探究活動、高大連携などが進む予定です。櫻井先生は「生徒たちは、以前から取り組んでいるさまざまな活動を通して、確実に求められる成果を挙げております」と結びました。

 続いて、入試広報チームの成澤恵先生から学校生活について説明がありました。同校が独自に設定している「言語技術教育」とは、欧米の国語教育の手法を用いて、論理的な思考力と「ことば」で説明する力を養う教科です。授業ではアウトプットを重視し、生徒同士による議論を通じて「聞く力・読む力・話す力・書く力」を体系的に身につけ、コミュニケーション力や情報処理能力を高めていきます。成澤先生は「問いを立て、論証する力はすべての教科の土台となるだけではなく、社会に出てからも自身を支える力につながっています」と話しました。

 また、英語は週6コマの設定で、オールイングリッシュによる指導が行われています。6名の専任のネイティブ教員が副担任を務め、この6名は英語の授業だけではなくホームルームや掃除の時間にも生徒たちと接しているため、より身近に感じられるとのことです。毎日の学校生活のなかで実践的な英語力を鍛えた結果、例年、高1生(一貫生)の約80%が英検®準2級を取得しています。

 説明会の中盤では、中2の「アドバンスト叡智(AE)コース」に在籍しているサピックスの卒業生がスピーチを行いました。同校の魅力について、卒業生は「先生と生徒の仲が良く距離が近い」「校内の自然が豊かで雰囲気が伸び伸びとしている」ことを挙げました。そして、来場者に向けて、「受験をした経験、サピックスのカリキュラムをこなしたということが自信につながっています。麗澤での生活も着実に自分の力となっていると感じています」と伝え、会場は大きな拍手に包まれました。

 最後に、中学校教頭の西野徹先生がコース制と入試について説明しました。中学は「アドバンスト叡智(AE)コース」と「エッセンシャル叡智(EE)コース」とに分かれています。AEコースでは6年間をかけて東京大学をはじめとする最難関国立大学、または国立大学医学部に合格できる学力を養います。一方のEEコースでは、難関国公立大学・難関私立大学・医学部進学を目標としています。高2からは高校からの入学生との混合クラスが編成され、難関国立大学をめざす「叡智TKコース」と、難関私立大学・国公立大学をめざす「叡智SKコース」とに分かれます。AEコースとEEコースとの移動は希望があれば新年度の進級時に可能ですが、AEコースに移る際には学力の基準が設けられているとのことです。なお、2025年度入試は、実施回数に変更があります。従来は全4回でしたが、2月入試が廃止され、全3回になるとのことです。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 豊かな自然に囲まれ、施設が充実しているキャンパス。部活動も盛んで、いくつかの文化部・運動部が全国レベルで活躍しています

www.hs.reitaku.jp/  別ウィンドウが開きます。

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