受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

城北中学校

2024年6月1日(土)

仲間と共に切磋琢磨し、社会に求められる魅力ある人間への成長をめざす

 城北中学校は儒学者の深井鑑一郎とその教え子である実業家・井上源之丞によって1941年に創設された男子進学校です。「人間形成と大学進学」を教育目標に掲げ、「社会を支え、社会を導くリーダーとして活躍する人間、社会を支え、人と人とを繋ぐことのできる人間」の育成をめざしています。

 説明会の冒頭、校長の小俣力先生があいさつに立ち、「本校では『Grow up! 城北(ここ)は成長の場だ』をスローガンに、社会で活躍できる、魅力ある人間の育成に努めています。ある卒業生が『城北は生徒の意見を尊重するが、放置はしない。自由と規律のバランスが良く、自分の好きなことに全力で取り組める学校だ』と話してくれました。本校には生徒が視野を広げ、教養を深め、豊富な知識を蓄えるための多彩な教育プログラムと充実した施設が整っています。生徒にはみずからの能力を伸ばすとともに、仲間と一緒に物事を企画し、実行することの大変さ、成果を得たときの喜び、失敗の悔しさなどを分かち合いながら、人として大きく、たくましく成長していってほしいと願っています」と話しました。

 続いて、広報企画部長の坂内浩之先生が「城北ブランド」「教育の特徴と学校生活」「さらなる飛躍へ」という三つのテーマに沿って学校の概要を説明しました。

 坂内先生はまず「城北ブランド」をひと言で表すものとして卒業生に行ったアンケート結果を提示し、「本校が第一志望ではなかった入学者が67%であるにもかかわらず、卒業時には87%が『満足』『ほぼ満足』と回答しています。つまり、本校は『入学して良かった』学校、『満足して卒業できる』学校と評価されているのです」と胸を張りました。

 こうした評価の背景にあるのが「教育体制と学校生活」です。同校では中1・2を「基礎期」、中3・高1を「錬成期」、高2・3を「習熟期」と位置づけ、各段階に応じた教育を展開しています。また、「好奇心・探究心をくすぐる授業」「進学・サポート体制の充実」「主体性」「仲間とともに」の四つをキーワードに、本物に触れる機会を多く設けて創造力と挑戦する心を育んでいます。

 これにより、生徒同士が互いに勉強を教え合い、高め合う姿勢が生まれます。文化祭などの行事も生徒がアイデアを出し合って主体的に運営しています。一方、先生方は朝や放課後の質問対応や添削、補習、夏期・冬期講習、特別講座などを行い、生徒たちがスムーズかつ着実に学力と自信を高められる環境を整えています。文化祭やクラブ活動などで生徒たちが生き生きと活動する様子をまとめた動画も上映され、インタビューを受けた生徒は「先生と生徒の距離が近くて授業が楽しい」「サポートがきめ細かく、手厚い」などと語っていました。

 「さらなる飛躍へ」というテーマについては、ICT教育とグローバル教育について説明がありました。ICT教育ではプレゼンテーションやプログラミングの指導に力を入れて、生徒が「考え」「生み出し」「発信する」力を磨き、主体的に新しい物事に取り組んでいく行動力や探求心を養っています。中3ではその集大成として、生徒一人ひとりがテーマを決めて卒業研究に取り組みます。また、グローバル教育としては3日間、英語のみで過ごす「イングリッシュ・シャワー」や3か月間の「ターム留学」、フィリピン・セブ島での「上級語学留学」など、希望制の国際理解プログラムが多数実施されています。

 最後に、在校生2人と東大に推薦合格したOBによるメッセージ動画が上映されました。「基礎からていねいに指導してくれ、とても面倒見が良い」といった同校の魅力が語られたほか、受験生には「限界を感じても最後まであきらめずにやり切ることが大切」「受験の際は深呼吸で気持ちを整えて臨むように」といったアドバイスも送られました。

イメージ写真 約4万㎡もの広大なキャンパスには、23区内最大級の人工芝のグラウンドや室内温水プール、約6万冊の蔵書を誇る図書館などの施設があります

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