受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

光英VERITAS中学校

2024年5月13日(月)

「答えを求める学びから問いを持つ学びへの変革」を合言葉に、次世代リーダーを育成

 2021年4月、聖徳大学附属女子中学校・高等学校は「光英VERITAS中学校・高等学校」に校名を変更し、共学校となりました。建学の精神である「和」を「独自性を発揮し協力し合うことで共に成長する人間となる」という意味だと再解釈し、人間教育を基盤としながら先進的な教育に取り組んでいます。すべての教科を通して、課題解決のプロセスを繰り返し、“答えを求める学び”ではなく“問いを持つ学び”を追求していく「ヴェリタス・トルネード・ラーニング」を習得したことが実を結び、共学化初年度に高校から入学した生徒を含む2024年度春の卒業生からは、国公立大学や難関私立大学への進学者が出ており、現役進学率は94.6%という結果を残しました。

 説明会の冒頭であいさつに立った校長の川並芳純先生は、2023年から同校が掲げる「“答えを求める学び”から“問いを持つ学び”へ」というキャッチフレーズを紹介し、「入学試験のような“答えを求める学び”のなかから、一生を懸けて追求していくであろう“問いを持つ学び”が生まれてくるのではないか」と述べました。同校では、一つの問いについて、さらに学びを深めるために「課題解決のプロセス」を繰り返し、生徒たちの問題解決能力を高めていくことを努力目標としています。

 “問いを持つ学び”では、各教科の授業でICTを活用し、課題解決のプロセスをトルネードのように繰り返していく「ヴェリタス・トルネード・ラーニング」が行われています。その核となるのが、探究的な学びです。「理数・サイエンス教育」「英語・グローバル教育」の教科活動を中心に、文化祭、委員会、クラブ活動、学年行事など、学校全体へと学びの場を広げていくのです。それは校内にとどまらず、大学の研究室、企業、地域社会とも連携して、学外にも拡大していきます。学ぶ力が大きくなるとともに、主体的な学びが円滑に行われるようになるため、真の意味での学力向上が期待されます。

 共学化以降は、高校硬式野球部が強豪校がひしめく千葉県内でもベスト16に進出。理系学部への進学も、前身である聖徳大学附属女子高校と比べて5倍増となるなど、大きく変化しています。そんな同校では、確かな学力、知識や技能、専門知識といった認知能力の育成にも力を注いでいます。その一方で、リーダーシップや協調性といった非認知能力を育てるために、小笠原流礼法宗家監修による礼法教育を道徳に代わる正課として週1回行っています。最後に、川並先生は「学校生活を豊かにしていく工夫をしながら、子どもたちに『学ぶことは楽しいこと』だと感じられる6年間を過ごしてほしいと願っています」と結びました。

 次に、副校長の大野正文先生が教育内容について説明しました。同校の教育の3本柱の一つである「理数・サイエンス教育」では体験学習を充実させ、数多くの実験を行うほかに、連携協定を締結した東京理科大学の講座をオンラインで開講しています。また、「英語・グローバル教育」では、習熟度別クラスを編成するとともに、iPadを利用した5段階習熟度別オンライン英会話、海外留学などの体験型プログラムを取り入れ、ポーランドやタイなど世界各国からの留学生も積極的に受け入れています。大野先生は「わたしたちは『生徒の第一志望校進学』を実現させるという方針の下、社会に出てから何をするのか、そのために大学で何を学ぶのかを考えたうえで、生徒自身に進路を決めてもらいたいと考えています」と語りました。

 2025年度は、VERITAS英語入試が1月20日に、VERITAS探究入試が1月22日に、特待選抜入試が1月24日に、それぞれ行われることになりました。最新の入試情報は学校ホームページでご確認ください。

イメージ写真 全校生徒が利用可能なカフェテリアでは、交通系ICカードで食事を購入します。ご飯を自動でよそう機械なども導入し、生徒たちにおいしく温かい食事を提供しています

www.veritas.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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