受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東洋大学京北中学校

2023年10月14日(土)

哲学の学びを通じて、“本当の教養を身に付けた国際人”の育成をめざす

 東洋大学京北中学校の前身は、東洋大学の創設者である哲学者・井上円了によって1899年に設立された京北尋常中学校です。2011年に母体である「京北学園」が東洋大学と法人合併して附属校となり、2015年の校名変更・共学化を機に、文京区白山の現キャンパスに移転しました。

 説明会の冒頭で校長の星野純一郎先生は、「諸学の基礎は哲学にあり」という建学の精神を紹介しました。同校では、中学生の段階から週1回の「哲学」の授業を実施しています。星野先生は「哲学は生徒たちがより良く生き、より良い社会をつくるうえで基礎となる『考える力』を養成するものであり、そうした狙いの下で哲学教育に取り組んでいます」と強調しました。

 国際化が進展するなか、同校では“本当の教養を身に付けた国際人”を育成するため、文系・理系のどちらかに偏ることなく、国公立大学受験にも対応したカリキュラムで学習を進めています。また、生徒に求める心がけとして、「正礼し 正聴し 尽瘁(じんすい)すれば不可無く良生なり」ということばを紹介した星野先生は、「礼儀を正し、人の話を真剣に聴き、労苦を惜しまず物事に一生懸命に取り組めば、不可能だと思われることも可能になります。本校での6年間の学びを通じて、知識を活用する力を身に付け、社会を牽引する力を養ってください」と結びました。

 続いて、広報部長の井出秀己先生が、同校の三本柱である「哲学教育」「国際教育」「キャリア教育」について説明しました。哲学教育では「より良く生きる」をテーマとして、生徒一人ひとりが幸福に生きるために「考える」ことを促しています。中学生は「哲学対話」にも取り組み、周囲の意見に耳を傾けたうえで、これまで信じていた「当たり前」を疑うことで考えを深めて自分と向き合い、思考する力を培います。中1では「自分と周りの人とのかかわりについて考える」、中2では「本当の自分について考える」、中3では「自分と社会のかかわりについて考える」というテーマです。学年が上がるごとにステップアップし、他者を尊重する力や多様性を受け入れる寛容さも身に付けていきます。

 国際教育も充実しています。Freshman English Camp(中1)、Boost Up English Camp(中2)などの全員参加型の英語合宿があるほか、セブ島英語研修やオレゴンサマープログラムなど希望制のプログラムも整っています。また、中高大連携教育の一環でもある、東洋大学に在学中の留学生と英語で交流する「Let's Chat in English!」(中1~高3)や、校内英語スピーチコンテストなど、生きた英語に触れる実践の場も多く、国際人としての視野を広げながら実力を鍛えます。こうした指導の結果、中3終了までに英検®準2級を取得する生徒は7割近くいるそうです。

 理数教育にも注力しており、東洋大学生命科学部や食環境科学部などの教授と学ぶ「未来の科学者育成プロジェクト」(中3)をはじめ、知的好奇心を刺激する学びの場が豊富です。また、毎日の朝テストや補習の実施、豊富な自習スペースの設置、東大生などのチューターの常駐など、手厚い学習支援体制を整えて基礎学力の養成を図る一方、朝テストや進路手帳で自学自習の習慣も養成します。長期休暇中の進学対策指導や特別補習などの個別指導も充実させ、生徒たちが希望する進路の実現に向けて努力する姿勢を重んじています。

 進路については、東洋大学の全学部への推薦入学枠が160名程度確保されていますが、国公立大学をはじめとする他大学受験も奨励しています。こうした指導の成果として大学進学実績も伸びており、2023年春は国公立大学に16名、早慶上理に35名、GMARCHに175名が合格しました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 理科室は4室あり、体育館は冷暖房完備です。人工芝のグラウンドには全天候対応の200mトラックもあります

www.toyo.ac.jp/toyodaikeihoku/ 別ウィンドウが開きます。

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