受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

横浜富士見丘学園中学校

2023年7月26日(水)

「対話的・探究的・体験的な学び」を通して、しなやかに未来を生き抜く資質を育てる

 1923年創立の日の出女学校を前身とする横浜富士見丘学園中学校・高等学校は、2019年度に共学校となりました。「敬愛」「誠実」「自主」という校訓の下、時代の変化に合わせた教育改革を推進し、今年度、創立100周年を迎えました。

 同校は共学でありながら、中学の授業は男女別の少人数クラスで行われています。一方で部活動・生徒会活動・学校行事は男女一緒に取り組むため、別学と共学の両方の利点をあわせ持った学校だといえます。高校では、国公立大学進学をめざす男女混合の「特進クラス」と、MARCHなどの私立大学進学をめざす「女子進学クラス」とに分かれます。

 この日のオンライン説明会で入試広報部長の山家剛仁先生は、「生徒一人ひとりが自らを活かし、自らが主体的に未来を切り拓き、たくましくしなやかに幸せに未来を生きる資質・能力を育成する」という教育目標に触れ、「嫌々やらされるのではなく、自分で選んだ目標に向かって仲間と努力できるような、さまざまな選択肢が本校にはあります。最も大切なのは、生徒が生き生きと過ごせることです」と語りました。

 続けて、教育計画について説明がありました。同校では中高6年間を三つのステージに区切り、中1・2を「自己理解期」、中3・高1を「自己啓発期」、高2・3を「自己実現期」としてそれぞれの成長時期に合わせた教育を行いながら、「対話的・探究的・体験的な学び」が得られるよう、カリキュラムが編成されています。

 まず「対話的な学び」については、中1・2で行われる教員との学習記録ノート「あしあと」、中1~3の学習支援センター「TERAKOYA」(中1は必修)、中3の夏期休暇に行われる2泊3日の勉強合宿などが紹介されました。山家先生は「中学校の全生徒数が約400名という小規模校ならではの、一人ひとりに合わせたきめ細かい教育を実践しています」と話します。

 「探究的な学び」については、クラスメートについて調べてプレゼンテーションをする探究学習「他人史」(中1)から始まり、地域の協力を得て調査・研究に取り組む「地域研究」(中2)、英語を母語としない外国人留学生と英語で交流する「GLOBAL EYE」(中3・高1)を経験します。さらに、企業から与えられた課題に対して解決案をプレゼンテーションする「企業連携型探究学習(クエストエデュケーション)」(高1)にも挑戦します。このように発達段階に応じて少しずつ世界を広げながら、自己実現を達成できるよう工夫されています。なかでも「GLOBAL EYE」について山家先生は「生徒4~5人に対して1人の留学生がワンチームとなり、3日間交流します。お互いの文化について英語で話すことから始まり、その後、観光案内で横浜みなとみらいを訪れます。そして、その成果を留学生と共にプレゼンテーションするという内容です。話すテーマや、観光の行程も生徒が主体的に決めています」とアピールしました。

 一方、「体験的な学び」は英語学習に多く取り入れられています。家庭科の調理実習を英語で行うイマージョン学習、オンライン英会話(中3・高1)、オーストラリア研修(中3)、オーストラリア短期留学(中3~高2希望者)などがあります。そのほかに、中学で行われるリベラルアーツのプログラム「FLAP(Fujimigaoka Liberal Arts Program)」も紹介されました。「バイオリンや油絵の講座(中1~3)、国際教養基礎講座(中3)などもあります。いずれも技術の上達を図ることではなく、教養を深めることが目的です」と山家先生は言います。また、国語の授業で「聴く力」を養うディクテーションを導入していることにも触れました。

 なお、2024年度は、従来の入試に加えて、この「ディクテーション」と、面接とによる「表現力入試」が新たに追加されるとのことです。

イメージ写真 直線200mのコースを備えた人工芝グラウンドのほか、いつでも利用できる自習室、職員室に直結した交流ラウンジなど、充実した施設が整っています

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