受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

かえつ有明中学校

2023年5月24日(水)

多様性と主体性を尊重する校風の下、「新しい価値観を創りだす」国際人を育成

 1903年に創立された日本初の女子商業学校を前身とするかえつ有明中・高等学校は、2006年から男子の受け入れを始めました。このとき、現校名に改称するとともに、江東区・有明にキャンパスを移転しました。教育理念は「生徒一人ひとりが持つ個性と才能を生かして、より良い世界を創りだすために主体的に行動できる人間へと成長できる基盤の育成」で、国際教養を身につけた21世紀型のグローバル人材の育成をめざしています。

 この春、校長に就任したのはご自身も嘉悦学園の卒業生という石川百代先生です。「学園の教育方針を受け継ぎながらも、新しい学校をつくるくらいの意気込みでスタートして以来、教員一同、多様性や国際性が重視されるようになるであろう未来の社会に対応すべく、先進的な教育を積極的に取り入れてきました。それに応えるかのように、生徒たちは、伸び伸びと主体的に学校生活を送っています。もちろん教職員は、生徒の進路をかなえるために一丸となって尽力していきます。今日は本校の良さを一つでも多く感じていただければと思います」とあいさつしました。

 「主体的に行動できる人間」の基盤をつくるために、同校では「ディープラーニング」「グローバル」「ダイバーシティ」の3本柱を学校活動の中心に据えています。そのための取り組みの一つが、探究型の授業を展開する中学の「サイエンス科」です。さまざまな課題について、ディスカッションやグループワークを行いながら、「情報収集→整理・分析→発表」というサイクルを繰り返し、「学ぶためのスキル」を培うことが狙いです。

 特筆すべきは「4人に1人が帰国生」というグローバルな環境です。あえて国際学級や国際コースを設けず、均等なクラス編成としている点について、広報部長の宇野岳史先生は「国際化社会で求められるのは、他者と協働する力です。多様な価値観を持つ友だちと互いに助け合い、教え合いながら成長することを大切にしたいからです」と話します。英語と数学では習熟度別授業も導入し、一人ひとりの到達度に合わせたフォローも実施しています。

 高校では、学び方のスタイルや進路実現の方法が異なる生徒に対応した3タイプのクラス編成とし、誰もが切磋琢磨しながら成長できる環境を整えています。放課後や長期休暇中には、教員と予備校講師が講習を担当する「学習支援センター講習」を開講します。さらに、昨年度からは同校を卒業した現役大学生が、総合型選抜の対策を指導する「探究ゼミ」も開始しました。「本校の卒業生もすでに5割近くが学校推薦型選抜や総合型選抜で合格した大学に進学するようになっています、大学ごと、また学部・学科ごとに異なる試験に対応するのは教員だけでは難しいところがありました。その点、入試動向やその対策などの情報を常にアップデートしている大学生がサポートしてくれるのは、とても心強い」とのことです。

 このように、生徒の個性と才能を伸ばすためのさまざまな取り組みに力を注いでいる同校ですが、生徒が評価する点はほかにもあるようです。宇野先生によると、5月に新1年生を対象に実施されたアンケートでは「教員と生徒とのフラットな関係」「伸び伸びとしていて自由な校風」「生徒の主体性が尊重される雰囲気」といった回答が目立ったとのことです。入学後の感想のなかには「自由すぎて、自己管理の大切さを知った」というものもあり、「生徒を信じて待つことで得られる成果を感じました」と宇野先生は話しました。

 その後はグループに分かれて校内見学へ。修学旅行で同校を訪問した福井県の中学生と高3生との交流授業が行われていた情報センター「ドルフィン」のほか、人工芝のグラウンド、テニスコート、体育館などに案内されました。閉会間際には、サピックス出身の3人の中1生が飛び入りで登壇しました。授業の様子、帰国生や先生とのかかわりについて、明るくはきはきと話す姿からも、同校の魅力が伝わってきました。

イメージ写真 明るくて開放的なキャンパスに、2024年4月には新たに3階建ての特別芸術棟が完成します

www.ariake.kaetsu.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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