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学校説明会レポート
日本女子大学附属中学校
2022年5月17日(火)
「印象・構成・発表」を重視
自立した女性を育成する
1901年開校の日本女子大学校附属高等女学校を前身とする日本女子大学附属中学校。創立者の成瀬仁蔵が唱えた「自学自動」の精神は、「自ら考え、自ら学び、自ら行う」という教育目標として受け継がれ、自立して社会に貢献できる、人間性豊かな女性の育成をめざしています。
説明会の冒頭、あいさつに立った中学校長の椎野秀子先生は、同校が重視している学習法「印象・構成・発表」を紹介しました。知識を外から受け入れる第1段階の「印象」を入り口に、自分の知識を整理し、組み立てていく第2段階の「構成」へと進みます。そして第3段階の「発表」では、言語・行動・作業という流れで表現につなげていきます。
進路についても説明がありました。例年、高校卒業生の約75%が日本女子大学に内部進学し、他大学受験者の多くは学校推薦型選抜や総合型選抜を利用するため、高3の12月には進学先が決定している生徒が大勢いるそうです。
椎野先生は「本校は約120年に及ぶ長い歴史のなかで、『自ら考え、自ら学び、得たことを発信し、社会とともにあろうとする人』をめざす教育を実践してきました。この『人格を醸成していく』という伝統は、日々の授業や学校生活に息づいています。探究心を持って学問にいそしみ、生きることへの意欲を育てる、豊かな人生の大樹を育てるための根っこを、深く広くたくましくはらせるのが、本校の教育なのです」と結びました。
1人1台のiPadを活用
アプリを使って学びを深める
続いて、各教科の先生から学習内容に関する説明がありました。国語では、さまざまな作品に触れながら読解力を高めるとともに意見文や感想文などを書く機会を数多く設けて、記述力・表現力・思考力を伸ばします。数学ではプリントやワークを使って問題をていねいに解き、基礎・基本を定着させながら、論理的思考力・問題解決能力を身につけます。理科では中学生用の理科教室4室、高校生用の物理・化学・生物の実験室6室、講義室2室を使用し、年間40回以上の実験・観察を実施します。本物に触れることで、科学的に考察する力を養うのが狙いです。社会では、さまざまな体験や社会的事象の本質的な理解を通して、みずから考え、行動する力を育成します。英語では、「聞く・話す・読む・書く」の4技能を、楽しみながら高めるだけではなく、英語で考え、表現する力を磨きます。これらの学びには、1人1台のiPadなどのICT機器が活用され、生徒たちは多種多様なアプリを使って学びを深めています。
この日は、説明会の会場となった講堂と校内をオンラインでつなぎ、中1の授業を見学しました。国語は「中学生活で感じたこと」の発表、音楽はバイオリンの演奏があったほか、外国人教員による少人数制の英会話など、多彩な学びの様子の様子を見ることができました。
川崎市多摩区の日本女子大学西生田キャンパスにある同校。理科では観察や植物採集、美術では樹木の写生など、豊かな自然を生かした授業が行われています
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